[池袋みらい国際映画祭とは]
2016年に学生や若い映画作家が中心となり実行委員会を立ちあげた「池袋みらい国際映画祭」。「国際」は映画祭に関わる若者が将来(みらい)日本から海外に羽ばたいていけることを願い命名しました。映像制作団体や学生等が制作した映像作品を公募し、一次審査を経て入賞した作品の中から最終審査により各賞を決定します。副賞には映画やドラマ撮影などで使われる当館・みらい館大明優待利用権(3階撮影フロア3日間無料利用/約24万円相当)を贈呈。ささやかな規模ではありますが、地域密着型で若い映像作家を支援する映画祭です。
◆池袋みらい国際映画祭開催の背景
旧小学校(大明小学校)の閉校施設であるみらい館大明は、映画・テレビ・ミュージックビデオから雑誌の撮影ロケ地として年間300件以上、貸出しています。その中には大学のサークルや自主映画からの利用希望もありました。他方、みらい館大明は豊島区と協働で旧図書室(ブックカフェ)を拠点に若者支援事業を実施しています。そこで、若者支援の一環として、若い映画作家の支援及び作品制作のサポートとして、学生や若い映画作家には料金を減免。その場合に任意で当館主催の「子ども映画プロジェクト」に協力していただいておりました。
子どもたちが主役となり脚本づくりから撮影までを行うこのプロジェクトは、2013年より映画専門学校の学生が全体プログラム制作・進行を行い、年2回(夏・冬)、コロナ禍で中止になるまで開催しておりました。そして協力していただいている学生たちの間から、子どもたちの作った映画や自分たちの卒業制作等自主映画を、地域の人々に鑑賞してもらいたいという要望があがったことなどから、本映画祭の企画がスタートしました。
◆第1回池袋みらい国際映画祭 開催記録
開催日程:2017年1月29日(日)
会場:みらい館大明(大明スタジオ)
応募作品数:16作品
参加者:98名
[特別審査員]
・杉村重郎さん(アニメーションプロデューサー)
・小中和哉さん(映画監督)
[入賞作品]
T R E M B L E (小林直希)
union(二木顕三)
island(田村凌一)
桜桃らんでぶー(高橋良多)
スメルズ・ライク・ア・カトリセンコウ(佐藤晃)
ヴェルニ(丸山夏奈)
校庭の轍(大金康平)
[受賞作品]
一般審査員賞:校庭の轍(大金康平)
地域審査員賞:スメルズ・ライク・ア・カトリセンコウ(佐藤晃)
特別審査員賞:ヴェルニ(丸山夏奈)
【2017年1月11日 朝日新聞朝刊掲載記事】
◆第2回池袋みらい国際映画祭 開催記録
開催日程:2018年1月28日(日)
会場:みらい館大明(大明スタジオ)
応募作品数:23作品(内1本は韓国より応募)
参加者:112名
[特別審査員]
・勝村俊之さん(池袋シネマ・ロサ番組編成 プロデューサー)
・荒川眞嗣さん(アニメ演出家、アニメーター)
[入賞作品]
Cで失神(平野正和)
自発的対称性の破れ(宮下武也)
EDあるいは(君がもたらす予期せぬ勃起)(西口洸)
恋(松本優紀)
アマノジャク・思春期(岡倉光輝)
その道で…私たちは、(朴天鎬)
[受賞作品]
一般審査員賞:恋(松本優紀)
地域審査員賞:アマノジャク・思春期(岡倉光輝)
特別審査員賞:その道で…私たちは、(朴天鎬)
特別審査員賞:恋(松本優紀)
[副賞]
池袋シネマ・ロサにて上映会
◆第3回池袋みらい国際映画祭 開催記録
開催日程:2019年1月27日(日)
会場:みらい館大明(大明スタジオ)
応募作品数:48作品
参加者:90名
[特別上映]
としま映像教育プロジェクト・子ども映画プロジェクト作品上映
日本こども映画コンクール 審査員特別賞受賞作品「手紙がつないだ夏」特別上映
[特別審査員]
石川真吾さん(映画監督・編集技師)
木場明義(映画監督、長岡造形大学非常任講師)
[入賞作品]
霞立つ(永井和男)
ユキジの国のアリサ」(山口十夢)
ナナちゃん、Oh mein Gottしよ(西村達哉)
『あい』をたべる(渡辺悠太)
夏を撮る(柴口勲)
[受賞作品]
短編賞:『あい』をたべる(渡辺悠太)
地域審査員賞:夏を撮る(柴口勲)
みらい賞:夏を撮る(柴口勲)
特別審査員賞:夏を撮る(柴口勲)
[副賞]
みらい館大明優待利用権(3階撮影フロア3日間無料利用/約24万円相当)
◆第4回池袋みらい国際映画祭 開催記録
開催日程:2020年1月26日(日)
会場:みらい館大明(ブックカフェ)
応募作品数:33作品
参加者:58名
[特別審査員]
親泊寛昌さん(東京都立千早高等学校 ビジネス科 主任教諭)
宮尾ひかるさん(アイドル・タレント)
中平一史さん(アートディレクター・映画監督)
[特別上映]
としま映像教育プロジェクト・子ども映画プロジェクト作品上映
[入賞作品]
グラフィティ・グラフィティ! (松尾豪監督<制作チーム:GOING FILMS>)
俺ら、夏鳥 (髙畑颯人監督<制作チーム:おとめ座蝶映河団>)
ミは未来のミ (磯部鉄平監督<制作チーム:belly roll film>)
Basket Case(三角拓夢監督<制作チーム:三角組>)
相対性浪漫飛行 (坂田 航監督<制作チーム:平成29年度 東京工芸大学 芸術学部 映像学科 映画領域 4年>)
[受賞作品]
地域審査員賞:グラフィティ・グラフィティ!(松尾豪監督<制作チーム:GOING FILMS>)
特別審査員賞:相対性浪漫飛行 (坂田 航監督<制作チーム:平成29年度 東京工芸大学 芸術学部 映像学科 映画領域 4年>)
[副賞]
みらい館大明優待利用権(3階撮影フロア3日間無料利用/約24万円相当)
◆第5回池袋みらい国際映画祭 開催記録
開催日程:2021年1月31日(日)
会場:みらい館大明(ブックカフェ)
応募作品数:20作品
参加者:19名(オンライン参加者:337名)
[特別審査員]
親泊寛昌さん(東京都立千早高等学校 ビジネス科 主任教諭)
原田朱さん(女優・歌手・タレント)
中平一史さん(アートディレクター・映画監督)
[入賞作品]
FLYLEAF (折野正樹監督<制作チーム:神戸芸術工科大学>)
ROUTINE(宮原拓也監督<制作チーム:ENBUゼミナール>)
サナギ (樋口皓大監督<制作チーム:ニューシネマワークショップ>)
ミミズを拾ってみた (李叔芹監督<制作チーム:東京藝術大学大学院映像研究科>)
梅雨明けを待ちながら (中村洸太監督<制作チーム:立教大学>)
命が笑っている (松隆祐也監督<制作チーム:オフィス・ブリレ>)
[受賞作品]
一般審査員賞:FLYLEAF (折野正樹監督<制作チーム:神戸芸術工科大学>)
地域審査員賞:ROUTINE(宮原拓也監督<制作チーム:ENBUゼミナール>)
特別審査員賞:ROUTINE(宮原拓也監督<制作チーム:ENBUゼミナール>)
[副賞]
ブックカフェの主催事業でプレミア上映会実施(会場 ブックカフェもしくは大明スタジオ)(有効期間:2021年4月~2022年3月)
みらい館大明優待利用権(3階撮影フロア3日間無料利用/約24万円相当)
◆第6回池袋みらい国際映画祭 開催記録
開催日程:2022年1月30日(日)
会場:みらい館大明(ブックカフェ)
応募作品数:27作品
参加者:25名(オンライン参加者:440名)
※新型コロナ感染拡大のため昨年に引き続き、集合上映会は中止しオンライン配信を行い、トークショーや表彰式は特別審査員と映画祭実行員のみ来館。
参加者内訳
来場者 :3名(特別審査員)
オンライン参加:22名(監督8名、キャスト10名、地域審査員4名)
オンライン配信1月21日(金)~30(日)
[特別審査員]
博多哲也さん(東京学芸大学 教育学部 表現教育コース 特任講師)
米澤渉さん(一般社団法人アプチーズ・エンタープライズ プロデューサー/武蔵野市観光大使)
原田朱さん(女優)石田企画所属
[入賞作品]
新しい眼鏡を買わなくちゃ/幽かな光(長谷川真梨菜 ・ 田中晋・山本善博監督<制作チーム:米子工業高等専門学校 放送部>)
あめとひなた (江口寛武監督<制作チーム:SAGA SHORT FILM>)
クアッドマン (永田涼介監督<制作チーム:永田組東京俳優・映画&放送芸術専門学校>)
消しかすの花(小池匠監督<制作チーム:小池組>)
最終頁 (中村洸太監督<制作チーム:立教大学>)
弾丸ラナリスク (竹島潤太監督<制作チーム:弾丸ラナリスク製作委員会>)
月と幽体 (横田新監督<制作チーム:大阪芸術大学映像学科>)
ランチメイト症候群(浜崎正育子監督<制作チーム:ニューシネマワークショップ>)
[受賞作品]
一般審査員賞:あめとひなた (江口寛武監督<制作チーム:SAGA SHORT FILM>)
地域審査員賞:ランチメイト症候群(浜崎正育子監督<制作チーム:ニューシネマワークショップ>)
特別審査員賞:最終頁 (中村洸太監督<制作チーム:立教大学>)
[副賞]
ブックカフェの主催事業でプレミア上映会実施(会場 ブックカフェもしくは大明スタジオ)(有効期間:2021年4月~2022年3月)
みらい館大明優待利用権(3階撮影フロア3日間無料利用/約24万円相当)
その他各種サポート
「相対性浪漫飛行」(第4回特別審査員賞受賞作品)の池袋・シネマロサ上映サポート
・配給/宣伝協力
・大明スタジオでの試写会開催
・地域の団体と上映を応援する会を組織
・としまテレビ(地元ケーブルテレビ)、「ブックカフェニュース」(YouTube番組)に坂田航監督出演
・大明スタジオ試写会 (2021年12月12、13日)
池袋・シネマロサ上映 (2022年1月15~21日)
◆第6回入賞作品をみらい館大明ブックカフェにて上映会開催
◆過去入賞作品を動画配信サービスU-NEXT仲介代理店に紹介(2022年5月より配信開始)
◆第7回池袋みらい国際映画祭 開催記録
開催日程:2023年1月21日(土)、22日(日)、28日(土)、29日(日)の4日間
会場:みらい館大明(ブックカフェ、大明スタジオ)
応募作品数:50作品
参加者:145名
これまではコンペティション部門のみ開催しておりました当映画祭は、芸術文化復興基金に採択されたことを受け規模を拡大し、コンペティション部門以外に、昨今話題となったインディーズ映画を上映する「招待作品部門」と、昨今可視化が進む制作現場におけるハラスメント問題について考える講演会(事前収録)を開催しました。
1月21日(土)、1月22日(日)、1月28日(土)(招待作品上映、シンポジウム)
1月29日(日)(コンペティション作品の上映会、トークライブ、表彰式)
[特別審査員]
中平一史(アートディレクター・映画監督)
米澤渉(一般社団法人アプチーズ・エンタープライズ プロデューサー/武蔵野市観光大使)
中里ゆみ(女優)
[入賞作品]
時間銀行/5min/2020年/田中晋(米子工業高等専門学校 放送部)
灰色の街/29min/2022年/島津叶英(青山学院大学 木ノ内ラボ)
初対面/17min/2022年/黒柳鼓笛(日本大学 芸術学部 映画学科 卒業)
遊声ストライプ/27min/2021年/松本颯人(米子工業高等専門学校 放送部)
ぼくときみの小さな勇気/17min/2022年/相馬雄太(スタジオモノロン)
子役/34min/2022年/三上泰輝(ニューシネマワークショップ)
かっけぇ同士/19min/2022年/柳琦(ニューシネマワークショップ かっけぇ俺ら)
モンブラントラベラー/32min/2022年/眞鍋雅幹(慶応義塾大学)
[受賞作品]
一般審査員賞:子役/34min/2022年/三上泰輝(ニューシネマワークショップ)
地域審査員賞:ぼくときみの小さな勇気/17min/2022年/相馬雄太(スタジオモノロン)
特別審査員賞:かっけぇ同士/19min/2022年/柳琦(ニューシネマワークショップ かっけぇ俺ら)
[副賞]
ブックカフェの主催事業でプレミア上映会実施(会場 ブックカフェもしくは大明スタジオ)(有効期間:2021年4月~2022年3月)
みらい館大明優待利用権(3階撮影フロア3日間無料利用/約24万円相当)
◆第8回池袋みらい国際映画祭 開催記録
開催日程:2023年1月24日(水)〜28日(日)の5日間
会場:みらい館大明(ブックカフェ、大明スタジオ)
応募作品数:53作品
参加者数:1,172 人
・映画鑑賞者 554 人
・表彰式 配信視聴 468 人
・展示会(仮放免の子どもたちによる絵画作文展)入場者数 150 人
前回からコンペ部門に加えて、映画館でも上映された商業作品(インディーズ映画も含む)の上映やシンポジウムを開いたり等、より若手クリエイターや地域住民が参加したくなる映画祭を目指し開催。「若者支援」「地域活性化」「多文化共生」をテーマとしてより多くの人が関わる事業となった。今回は助成金に加え企業・団体からの協賛も得るなど、より地域に根付いた開催となった。
助成 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京(ライフウィズアート助成)
協賛 ロサラーンド株式会社、株式会社マテックス、特定非営利活動法人としまNPO推進協議会
・・・一般社団法人としまアートカルチャーまちづくり協議会
[特別審査員]
継田淳(脚本家/映画監督)
中里ゆみ(女優)
恋犬ちわこ(VTuber)
[入賞作品]
scramble/28min/2022年/越智亮介(ENBUゼミナール)
うるとらじぇーけー/10min/2022年/中地柊(神戸芸術工科大学 映画コース)
さようなら、あおいの赤いメガネンティティ/10min/2023年/巖川虎太郎(東放学園映画専門学校)
サンクスレター/17min/2023年/相馬雄太(スタジオモノロン)
感情線Link/30min/2022年/松本颯人(米子工業高等専門学校放送部)
玄冬の君/22min/2023年/史仙君(ニューシネマワークショップ)
冴えない私たち/30min/2023年/西中拓史(STUDIO CROSS)
青にまたたく/26min/2023年/佐藤朱莉(東放学園専門学校)
尿意/4min/2023年/青根智紗(個人製作)
恋も噂も七十五日/75min/2022年/新庄凜々子(京都芸術大学映画学科卒業制作新庄組)
[受賞作品]
一般審査員賞:scramble/28min/2022年/越智亮介(ENBUゼミナール)
地域審査員賞:サンクスレター/17min/2023年/相馬雄太(スタジオモノロン)
地域審査員賞:感情線Link/30min/2022年/松本颯人(米子工業高等専門学校放送部)
シネチラ賞:scramble/28min/2022年/越智亮介(ENBUゼミナール)
特別審査員賞:冴えない私たち/30min/2023年/西中拓史(STUDIO CROSS)
特別審査員賞:さようなら、あおいの赤いメガネンティティ/10min/2023年/巖川虎太郎(東放学園映画専門学校)
[副賞]
ブックカフェの主催事業でプレミア上映会実施(会場 ブックカフェもしくは大明スタジオ)(有効期間:2021年4月~2022年3月)
みらい館大明優待利用権(3階撮影フロア3日間無料利用/約24万円相当)